市販されている薬は
勿論のこと
病院やクリニックで
処方された
あらゆる薬
ジェネリック薬品も当然含んで
薬の名前さえ分かれば
どんな病気の薬なのか
どんな効果があるのか
どんな副作用があるのか
服用するに当たって
注意しなければならないこと等々
全てが公開されています
今になって
癌や白血病など告知される
時代になりましたが
かつては、そうではありませんでした
私もそういう本があることを知っていたら
自分の病気が分かったはずなのに
無知ゆえに
病名を自律神経失調症と
主治医に誤魔化されていました
東京在住の頃の話
今から27年前のことです
私が自分の病名を知ったのは
名古屋に環故郷して
2年目のときでした
動悸の症状があったので
日赤病院に心臓のCT検査を
していただきに行った時
診断書に
精神分裂病と書かれているのが
目に入った時のことでした
クリニックの先生に
問いただして
ようやく、自分の病気が
深刻なことを知った瞬間です
自律神経失調症とばかり
思い込んでいた私は
薬を飲んでも
体調や精神状態が
これといって変わり映えのしないことから
薬を勝手に
飲むのを止めたり
適当に薬を一部しか
飲まなかったりでした
先生にそんなことをしていたら
パーキンソン病になること
知ってのことですかと
叱られたりしました
薬の本さえ
知っていたら
そんな誤解一切なかったのに
後の祭りです
最初の主治医に
大学が卒業できたのだから
社会に出て
仕事をすれば治ると言われ
その一言を信じて
何のアルバイトをしても
不器用なので
上手くいきません
それだけだったらまだしも
毎日が仕事のプレッシャーで
地獄の日々でした
特に辛かったのは
新宿にあるファミリーレストランでの
皿洗いでした
その筋のプロのオバちゃんから
頭を使いなさいなんて
叱られながら
実に辛かったです
オバちゃん曰く
ここの洗い場務まったら
どこにいっても通用するわよ
ところで、今の主治医は
私の事、理解していて下さって
あなたは、生涯、仕事なんて出来ません
私のその心は、生涯、障害者だから
しかしながら
約1年間、洗い場の仕事をしていた時の
貯金で、家内との夫婦生活をする
部屋を借りるのにあたっての
敷金・礼金・3か月分の家賃前払いに
補填する事ができました
人間万事塞翁が馬とはよく言ったものです
東京で入院中に聴いていた歌です