drakiti63の日記

私の人となり

新桃太郎物語 題して、桃太郎21世紀バージョン

きび団子をもらって、いざ出陣までは、従来どうりのあらまし。

ここからが、21世紀バージョン

桃太郎が歩いていると

突然、21世紀から、タイムスリップしてきた

瓜二つの学生桃太郎(以下、この名前をしんちゃんとする)が目の前にあらわれる

桃太郎は、しんちゃんに

ひとつの告白と願い事をした

「実は、私は、桃から生まれたことになっているが

 生まれ故郷は鬼ヶ島なのです。

 そして私は、鬼が島の王様とその側室にできた一人子なのです。

 鬼が島の征伐は、決して許されるものではありません

 どうか、私の代わりに、鬼ヶ島に行ってください。

 代わりにこのきび団子を差し上げます」

 しんちゃんは、子供の頃、お父さんが桃太郎の本買ってきて

 お母さんが毎晩、読み聞かせくれたので

 この先は、問題なく、クリア出来ると確信し

 鬼退治の報償としてのお宝目当てに

 気軽に引き受けることになる

 ところが、最初に味方になってくれるはずの

 わんちゃんが、とんでもないこと言い出す

 「お腰につけたきび団子、全部、私にくださいな」

 「血迷ったか、このワンころ!筋書きでは、きび団子、一つではなかったか

  もう一度よく考えて答えてみよ」

  「お腰につけたきび団子。ひとつ残らずくださいな」
 
  「バカ野郎、ついに気が狂ったな。良い、ほかの犬を探す。」

  「馬鹿といったな。そいつは差別用語だ。それから、お前の年貢の納に

   一つだけ教えてやる。俺は、犬一族の王様だ。お前の鬼ヶ島侵略の加担をしないように

   この国に住むすべての犬に言い伝えておく。では、サラバじゃ。」

それは犬だけでなく、この先出会うはずの、猿、キジにも同様の目に遭う

途方にくれた、しんちゃんは、思わず「神様!」と叫んだ

すると、しんちゃんのお父さんの姿をした神様が現れた

「お父さん、ちょうどいいタイミングで来てくれたね

 実は、俺、とても大変なことになってたところなんだ」

「私は、お主の父上の姿はしているが

 本当は、この宇宙を約200億年前に創造した

 全知、全能の唯一神である。

 お主の一部始終は、全て知っておる。

 お主の国の都で暴れている鬼たちは

 本来は、とても気の優しい民なのじゃ

 あ奴らが暴れている原因をつくったのは

 お主の国が鬼たちの文化を自分の国の文化に同化しようとしたことに始まるのじゃ

 決して、鬼ヶ島になどならぬぞ。

 私に任せておけ。悪いようには致さぬ

 但し、条件が二つある

 一に、今、お主が手にしておるきび団子を

 全て、私に捧げるのじゃ

 そして、もう一つは、今から三日三晩

 何も食せず、ただひたすら真心込めて

 天に向かって、鬼たちの平穏無事を祈るのじゃ

 良いか」

 「御意」

しんちゃんが神様の言いつけ通りにして

桃太郎の無事帰国を待ちわびている、おじいさん、おばあさんの元に戻った

ちょうどその時、桃太郎宛に、鬼ヶ島からの手紙と白紙と謎めいた筆が届く

しんちゃんは手紙を黙読した

手紙には、こう認められていた

桃太郎さまへ

この度を生まれて初めて食する

きび団子をお送りくださいまして

誠にありがとうございました

桃太郎様のお国の都で暴れている

鬼たちは、既に我が国より使者を遣わして

既に我が国へ引き取り申し上げました

これでもう、桃太郎様のお国は安泰です。

それで、今回の一件、お礼とお詫びの代償としまして

魔法の筆と紙をお送りいたしました

これらの用い方は次のとおりです。

その紙に、その筆で、

今、お望みの願い事を三つだけ

紙の大きさの範囲内でお書きください

すると願い事が瞬く間に叶います

と同時に筆も紙も消えてなくなります

それでは、おじいさん、おばあさん、桃太郎様の

幸せを祈願いたします。

しんちゃんは、手紙を読み終えると

何の躊躇いもなく

こう認めた

1.私を21世紀に戻してください

2.本物の鬼太郎さんをおじいさん、おばあさんのもとに返してください

3.おじいさん、おばあさんに、不老長寿の薬と、綺麗な衣服と絶えることのない美味しい食べ物

  と、これから桃太郎と一緒に暮らすお城と家財道具

  一式をお与えください

するとたちまち願い事は叶い、しんちゃんは自分の書棚から抜け出し、今回の一部始終を

親類、先生、友達などに、話すが

誰も信じてはくれなんだ

ただ、21世紀で、この話を信じてくれるのは

なごやん63ことdrakiti63だけだった


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