drakiti63の日記

私の人となり

郷愁

広々とした野原の東の端に、糸のように細い小川が、くるりと回って

昔の物語を与えるのは、斑の排気雄牛が

昔から受け継がれた血筋、黄金の光、不精な叫びを叫ぶところ

そこを見て夢にも忘れがたい光だ



素焼きの火鉢に、炭の炎が弱ばれば


何もない畑に夜の風音

馬を走らせて

薄い眠気に冬の老いた父が

藁の枕で横たわっているところ

そこを見て夢にも、忘れがたい光だ


土の中で育った私の心

波の全紺碧の光が懐かしくて

みだりに撃った矢を探して

草の水露に時機を得たところ、

そこを見て夢にも、忘れがたい光だ


伝説の海に踊る夜の波のような

黒い耳下毛吹かれた小さな妹が

何ともなくきれいではない

砂鉄の草履を脱いで裸足の妻が

熱い日差しを背に受けて稲穂を取るところ、

そこを見て夢にも、忘れがたい光だ



空には、誠実な星

知るすべもない、砂の城に、足を伸ばせて

霜カラスが喧しく鳴いて過ぎ去るみすぼらしい屋根

薄暗い燈火に背を向けて、ぼそぼそと囁くところ

そこが、夢にも、夢にも、夢にも、忘れがたい光だ



発展4:赤とんぼ~ノスタルジア(郷愁) - YouTube